[9PCM]主張型のタイプ(T7、T8、T3)のまとめ!

9PCM(9つの性格と動機)は、人の性格を9つにわけて考えるエニアグラムをベースとした性格類型論です。
本記事では社会的スタイルの「主張型」に属する各タイプ(T7、T8、T3)についてまとめました。

主張型について

主張型とは

◆一言でいうと:自己主張が強く、欲しいものを直接的に手に入れようとするタイプ。

◆該当タイプ:タイプ3、タイプ7、タイプ8

◆スタンス:基本的に主張(要求)して、欲する物を手に入れようとする。
      (「中心」になろうとする)

主張型の説明

行動力のある生産的なタイプで、自分の要求や成果を追求します。
独立独歩で自分の人生を切り開く信念を持ちます。
外交的かつ、積極的なタイプで他者との衝突や対立を恐れません。
そして、自分の考えを主張(要求)して、現実的な問題の解決を図ろうとする特徴があります。

主張型の各タイプの説明

主張型は、基本的には主張(要求)して、センターの欲する物を手に入れよう(中心になろう)とするタイプです。

各タイプのセンターの違いにより、欲する物が異なります。
主張型のタイプを説明する前に、軽くセンターのおさらいをしておきます。

各センターが欲するもの

各センターの欲するものや違いは以下の表のとおりです。

センター該当タイプ一言でいうと求めるもの潜在的
感情
時間軸説明
本能(ガッツ)
センター
T8:挑戦する人
T9:平和をもたらす人
T1:改革する人
本能で働くタイプ。自立、
境界、
コントロール


怒り

現在、
今この瞬間
「自立、境界、コントロール」を得るため、周囲をコントロール、抵抗しようとする。
ストレスがかかると、動くことをしようとしがちです。
感情(ハート)
センター
T2:人を助ける人
T3:達成する人
T4:個性的な人

心で感じるタイプ。(人からの)
関心
過去、
イメージ
「(人からの)関心」を得るため、自己イメージに固執する。
ストレスがかかると、自分の気持ちを優先しようとしがちです。
思考(ヘッド)
センター

T5:調べる人
T6:忠実な人
T7:熱中する人
頭で考えるタイプ。
安全、
安心
(不安の解消)

不安
未来、
理屈

「安全、安心」を得るため、戦略,、信念、理屈に思考をむける。
ストレスがかかると、考えることをしようとしがちです。

各センターの力の向きと分類

各センターの力の使い方の方向のパターンを説明します。
力が「外向き」、「内外向き」、「内向き」の3パターンがあります。
各力の向きのパターンと力の使い方は、以下の表のとおりです。

タイプセンターセンターの
力の向き
説明
T8本能(ガッツ)
センター
外向き
自⇒他


「自立、境界、コントロール」を維持するため、外に力を向ける。
※他人に力を向け、力の行使でコントロールを図る。
T9本能(ガッツ)
センター
両向き
自⇔他
「自立、境界、コントロール」を維持するため、内、外両方に力を向ける
※自分の平和と外との調和を図る。自分自身の力からは、遠ざかる
T1本能(ガッツ)
センター
内向き
自⇐他
「自立、境界、コントロール」を維持するため、内に力を向ける
※内側に力を抑制する(怒りのパワーをため込む)
T2感情(ハート)センター外向き
自⇒他
「(人からの)関心」を維持するため、外に感情を向ける
※人にやさしくし、関心を引く
T3感情(ハート)センター両向き
自⇔他
(人からの)関心を維持するため、内、外両方に感情を向ける
※自分と他人を比較し、達成を求める。自分自身の感情から遠ざかる
T4感情(ハート)センター内向き
自⇐他
(人からの)関心を維持するため、感情の内側にこもる
※内側にこもり、空想にふける
T5思考(ヘッド)
センター

内向き
自⇐他
「不安」を解消するため、内側に思考を向ける
※自分の中で理屈で整理する
T6思考(ヘッド)
センター
両向き
自⇔他
「不安」を解消するため、内、外両方に思考を向ける
※人の顔色をうかがう。自分自身の思考から遠ざかる。
T7思考(ヘッド)
センター
外向き
自⇒他
「不安」を解消するため、外側に思考を向ける
※外の楽しい世界に、思考を向ける。

タイプ7:熱中する人(思考センター×主張型)

通常のT7は思考センターに所属しており、エネルギーの向きは、外向きです。
センターの力の使い方としては、以下の表のとおり、「思考センター」の力が強く、「感情センター」の力が弱い状態にあります。
感情センターの力が弱い分、自分の我を通すことに躊躇がありません。
そのため、主張する対応も直接的で「自分が中心」になるために、かなりパワフルに仕向けます。

センタースコア備考
本能
センター
本能センターのエネルギーをバランスよく使い、比較的パワフルに行動します。
自分の中の理屈や楽しいイメージを膨らませ、パワフルに行動をします。
感情
センター
感情センターのエネルギーは比較的に弱く、人からの関心を欲するという欲求が薄い。
そのため、人の感情を感じ取る力が弱く、人への配慮を行うことが少し苦手です。
思考
センター
3不安に立ち向かうため、アタマはいつも思考し、不安を払拭するための可能性を探っています。
不安を払拭するものは、自分の内側になく、外部の世界にしか存在しないと思い、積極的に外部に思考を向けます。新しいものに物怖じせず、積極的に行動します。

主張(要求)について

主張型のT7はセンターが欲する「不安の解消」を「要求」することによって得ようとします。
特定の場において、自分が楽しむため、直接的に場を「乗っ取り」、ほかの人たちが反応することを期待します。

「よーし、どういう状況かわからないけど、楽しませちゃうぞ~!」

沢山の楽しいこと、幸せな事を求める。(幸せ、楽しいことがたくさんあれば安全(不安じゃない)だろう)

タイプ8:挑戦する人(本能センター×主張型)

通常のT8は本能センターに所属しており、エネルギーの向きは、外向きです。
センターの力の使い方としては、以下の表のとおり、「本能センター」の力が強く、感情センターの力が弱い状態にあります。
感情センターの力が弱い分、自分の我を通すことに躊躇がありません。
そのため、主張する対応も直接的で「自分が中心」になるために、パワフルに仕向けます。

センタースコア備考
本能
センター
3本能センターのエネルギーは、9タイプの内、一番強く外向きに出すため、パワフルに行動をします。
パワフル&タフなタイプ8は、自我エネルギーを外へ外へ広げようと主張・要求・行動していきます。
感情
センター
1通常は、感情センターのエネルギーは比較的に弱く、人からの関心を欲するという欲求が薄いです。
そのため、人の感情を感じ取る力が弱く、人への配慮を行うことが少し苦手です。
思考
センター
2パワー派ですが、思考センターのエネルギーは有効的に活用でき、パワフルながらも論理的に筋が通った考え方や行動を好みます。
大儀、理想、筋という話を比較的使う傾向にあります。

主張(要求)について

主張型のT8はセンターが欲する「自立やコントロール」を「要求」することによって得ようとします。
特定の場において、自分が中心となるため、直接的に場を「乗っ取り」、ほかの人たちが反応することを期待します。

「何かあった?(圧力)」 (私が来たんだから、私に本気でかかわってほしい)

自分が強ければ、自立しているだろう。(自立していれば、人からコントロールされない)

タイプ3:達成する人(感情センター×主張型)

通常のT3は感情センターに所属しており、エネルギーの向きは、両向きです。

タイプ3は「恥」の感情が非常に強く、自分の感情に触れることを最も嫌うタイプです。
本能的に感じている「今の自己イメージじゃない自分は、本当の自分じゃない」という感覚があり、理想の自分に徹し、他人や自分の心を欺きます。

承認欲求が強いタイプで、「自分が凄い」と他人から認めてもらおうと、「成果を出す行動」をすることで、世界に間接的に要求します。

センタースコア備考
本能センター1.5本能センターのエネルギーをバランスよく使うので、比較的エネルギッシュに行動します。
自分の中の他人のイメージを膨らませ、本能センターのエネルギーを上手に使い、パワフルに推進力のある行動をします。
感情センター本能センターと思考センターのエネルギーをバランスよく使おうとするで、内省的に自分自身の感情に触れるということが疎かになり、常に人に対して好印象を与えるためには、どうすればよいかイメージを膨らませています。感情センターにいながら、自分の感情に触れることが苦手で、感情が欠けているように見えることもあります。
思考センター1.5思考センターのエネルギーをバランスよく使うので、今後の展開を理屈で捉え、比較的論理的な行動を行います。

主張(要求)について

主張型のT3はセンターが欲する「(人からの)関心」を「要求」することによって得ようとします。
特定の場において、自分が中心であると感じるために、他者がT3に好感をもってくれるよう、場に働き掛けます。

「私ってスゴイでしょ!」 (私に関心をもって。)

自分がスゴイと思われることは何でもする。(自分が凄ければ、感心が集まるに違いない。)

最後に

さて、主張型のタイプ(T7、T8、T3)をみて、主張型はこんな感じというイメージはつきましたか?
同じ主張型でも、センターの違いによって、行動や振る舞いなど異なるものになります。

9PCM(9つの性格と動機)を通じて他人の性格タイプを理解することで、コミュニケーションの質を向上させることができます。
他人の行動や思考の背後にある動機やニーズを理解し、より効果的なコミュニケーションを築くことができます。
自分のタイプだけでなく、他人のタイプを知ることで、ストレスへの対処法や冷静な判断ができるようになります。
自身のストレス反応や不健全な行動パターンを認識し、より建設的な方法でストレスを管理することもできます。

9PCMを学んで自身の欲求やニーズを把握することで、より意味のある目標が設定できるようになり、自己モチベーションを高めることができます。自身のタイプに合わせた活動や環境を選ぶことで、より充実した人生を送ることができます。

9PCMは、人間関係や個人の成長に関する理解を深めるためのツールとして役立ちます。
ただし、タイプは一つの枠に固定されるものではなく、個人の成長や状況によって変化することを忘れないようにすることも大事です。

9PCMを学んで、人間関係に活かしてみてはいかがでしょうか。