[9PCM]肯定的反応のタイプ(T2、T7、T9)のまとめ!

9PCM(9つの性格と動機)は、人の性格を9つにわけて考えるエニアグラムをベースとした性格類型論です。
本記事では問題発生時の「無意識反応」(ハーモニクス)の「肯定的反応」に属する各タイプ(T2、T7、T9)についてまとめました。

肯定的反応について

肯定的反応とは

◆一言でいうと:肯定的な側面に焦点を合わせて前向きな反応するタイプ。

◆該当タイプ:タイプ2、タイプ7、タイプ9

◆とっさの反応:大丈夫! 
        ドンマイ! (気にしない)

◆スタンス:問題を過小評価しがちで、極力、複雑なことを考えたくないと思ってます。

肯定的反応の説明

・問題に対して、肯定的な側面に焦点を合わせて前向きな反応します。
・問題を過小評価しがちです。
・相手の悩みに対しては、「元気を出して、大丈夫。何とかなるから」と励まし、気持ちを和らげようとします。
・潜在意識的には、暗い気分になりたくない。面倒なことを抱え込みたくないと考えています。
・極力、複雑なことを考えたくないと思ってます。
・前向きな姿勢で周りの士気を高めることもあります。

肯定的反応の各タイプの説明

各タイプの動機や恐れ、欲求の違いにより、反応が異なります。
各タイプの動機と自己価値は、以下のとおりです。

各タイプの動機と自己価値、根源的恐れと根源的欲求


動機は根源的恐れと、根源的欲求に根差しており、根源的欲求は動機の源と言えます。
動機の違いが、価値観を生み、個性の違いを際立たせます。

タイプニックネーム動機自己価値根源的恐れ根源的欲求
T1改革する人自分なりの基準に則り、正しい間違いのないことをしたい自分は、理性的で客観的で正しい自分が邪で間違っていること正しく、一貫性がありたい
T2人を助ける人人の役に立つことで、愛を得たい自分は、人の面倒を見る愛情深い人間である愛されず求められないこと
愛されていると感じていたい
T3達成する人成果を出して、賞賛を得たい自分は、際立っていて賞賛に値する。自分に価値がなく、拒絶されること価値ある存在で受け入れられたい
T4個性的な人自分らしさを表現することで、感動を味わいたい自分は、独特で感受性が強い主体意識や存在意義をもてないこと自分自身であることの存在意義を見出したい
T5調べる人情報を分析し、物事の本質を見極めたい自分は、理解力があり知的である無能で役立たずで、圧倒されること能力があり、役に立ちたい
T6忠実な人責任を果たすことで、仲間として認められ安心したい自分は、信頼に値し、責任感がある支えや導きを失い、自立できないこと安全と支えを得たい
T7熱中する人いろいろな可能性に挑戦して、人生を楽しみ幸せでいたい自分は、のびのびと振る舞い幸せだ必要なものを奪われ、痛みを伴うこと幸せで満足していたい
T8挑戦する人自分の影響を行使して、存在を感じていたい自分は、力があり有能だ他人に支配され、侵害されること自分を守りたい
T9平和をもたらす人他者と融和することで、平和なきもちでいたい自分は、穏やかで安定しているつながりを失い、バラバラになることこころの平穏を維持したい

各センターが欲するもの

各タイプのセンターの違いにより、欲する物が異なります。
各タイプを説明する前に、軽くセンターのおさらいをしておきます。

センター該当タイプ一言でいうと求めるもの潜在的
感情
時間軸説明
本能(ガッツ)
センター
T8:挑戦する人
T9:平和をもたらす人
T1:改革する人
本能で働くタイプ。自立、
境界、
コントロール


怒り

現在、
今この瞬間
「自立、境界、コントロール」を得るため、周囲をコントロール、抵抗しようとする。
ストレスがかかると、動くことをしようとしがちです。
感情(ハート)
センター
T2:人を助ける人
T3:達成する人
T4:個性的な人

心で感じるタイプ。(人からの)
関心
過去、
イメージ
「(人からの)関心」を得るため、自己イメージに固執する。
ストレスがかかると、自分の気持ちを優先しようとしがちです。
思考(ヘッド)
センター

T5:調べる人
T6:忠実な人
T7:熱中する人
頭で考えるタイプ。
安全、
安心
(不安の解消)

不安
未来、
理屈

「安全、安心」を得るため、戦略,、信念、理屈に思考をむける。
ストレスがかかると、考えることをしようとしがちです。

タイプ2:人を助ける人(感情センター×肯定的反応)

通常のT2は感情センターに所属しており、エネルギーの向きは、外向きです。
センターの特性として、(人からの)関心を求める傾向にあります。
他人の問題の場合、あの人のために、(自分が)何かできるのではないかと、肯定的に考えます。
大概、よい行動(善行)をすれば何とかなると考えがちです。

問題発生時の反応例

みんなで支えあっていけば、乗り切れる(※)とみんなを励まします。※そこに根拠はありません。
「元気を出して、大丈夫。何とかなるから」と、みんなを励ましてくれます。 

能力以上の限界を超えて、人を助けようとしてしまうのもタイプ2の特徴です。
※自分では解決できないけど、○○さんだったら、絶対助けてくれる!!と根拠のない期待をします。

タイプ7:熱中する人(思考センター×肯定的反応)

通常のT7は思考センターに所属しており、エネルギーの向きは、外向きです。
センターの特性として、不安になりやすい傾向にあります。
不安を自分の内側に入れるよりは、不安を避け、「幸せで満足していたい」という事に力を注ぎます。

問題発生時の反応例

暗い話題、退屈な時間であれば、強引にでもその場を盛り上げようとします。
タイプ7が求めているのは、楽しい未来にを想像させてくれるワクワク感なので、問題に対してはかなり、過小評価をしてしまいがちです。
明るいムード作りに専念し、問題を切り開けるアイディアを考えようとすることもあります。

タイプ9:平和をもたらす人(本能センター×肯定的反応)

通常のT9は本能センターに所属しており、エネルギーの向きは、両向きです。
タイプ9は「自立」の感覚が非常に強く、争いや自分のテリトリーを冒されることを最も嫌うタイプです。
問題に対して、深刻に受け止めることはしないで、ゆったりと構えます。

問題発生時の反応例

タイプ9は肯定型でも物凄く受容的なので、悩みに寄り添ってくれます。
しかし、心の中では問題や相手の感情に引っ張られて、自分の中の調和を乱したくないと願っています。
ネガティブな感情から自分の本能を守るために、楽観的な態度をとり、嫌な気分にならないように問題や争いの種から距離を置き、自分を守ります。

最後に

さて、肯定的反応のタイプ(T2、T7、T9)をみて、肯定的反応のタイプはこんな感じというイメージはつきましたか?
同じ肯定的反応でも、タイプやセンターの違いによって、行動や振る舞いなど異なるものになります。

9PCM(9つの性格と動機)を通じて他人の性格タイプを理解することで、コミュニケーションの質を向上させることができます。
他人の行動や思考の背後にある動機やニーズを理解し、より効果的なコミュニケーションを築くことができます。
自分のタイプだけでなく、他人のタイプを知ることで、ストレスへの対処法や冷静な判断ができるようになります。
自身のストレス反応や不健全な行動パターンを認識し、より建設的な方法でストレスを管理することもできます。

9PCMを学んで自身の欲求やニーズを把握することで、より意味のある目標が設定できるようになり、自己モチベーションを高めることができます。自身のタイプに合わせた活動や環境を選ぶことで、より充実した人生を送ることができます。

9PCMは、人間関係や個人の成長に関する理解を深めるためのツールとして役立ちます。
ただし、タイプは一つの枠に固定されるものではなく、個人の成長や状況によって変化することを忘れないようにすることも大事です。

9PCMを学んで、人間関係に活かしてみてはいかがでしょうか。